【採用担当者必見!】
採用面接で見極めておくべき
論理的思考力を徹底解説
採用面接では、候補者の経験、ポテンシャル、人物像、コンピテンシーなど、さまざまな角度から見極める必要があります。
最近では、入社後に活躍する「活躍人材」の共通因子として、「論理的思考力」の重要性が高まっています。
本コラムでは、論理的思考力について詳しく解説します。

目次
【1】論理的思考力とはなにか
論理的思考力とは、物事を筋道立てて考え、結論を導き出す能力です。
具体的には、情報を整理し、因果関係を明確にし、矛盾のない結論を導く力を指します。
論理的思考力が高い人は、複雑な問題を分かりやすく説明し、適切な解決策を見つけることができます。
一般的に採用で言及される「地頭」とは異なり、論理的思考力は「生まれつきの頭の良さ」や
「学習能力の高さ」を指すものではありません。
また、論理的思考力以外にも、採用シーンで見極めるべき「考える力」があります。
例えば、批判的思考力は、情報や意見を客観的に評価し、妥当性を判断する力です。
批判的思考力が欠けていると、論理的思考力があっても「集めた情報の真偽」や「前提条件の確からしさ」を確認できず、
結論を導けない可能性があります。
これらの思考力も、論理的思考力と同様に重要であり、総合的に評価することで、
候補者の真のポテンシャルを見極め、活躍人材の採用につなげることができます。
【2】なぜ論理的思考力の見極めは難しい
論理的思考力をはじめとした「考える力」の重要性は理解していても、
面接で正確に見極めるのは難しいです。
以下にその理由を具体的に解説します。
面接という限られた環境の特殊性
面接は限られた時間と環境で行われるため、候補者の本来の能力を十分に引き出すのが難しいです。
特に論理的思考力は、複雑な問題をじっくり考えることで発揮されることが多く、短時間で評価するのは困難です。
面接官は候補者の緊張やプレッシャーも考慮しつつ、どの程度の思考力を持っているかを見極める必要があります。
中間層の見極めや比較が難しい
論理的思考力が極端に高い人や低い人は見極めやすいですが、多くの候補者はその中間に位置します。
この「中間」の人たちの思考力を正確に評価するのは難しく、比較も困難です。
その結果、評価が主観的になりがちで、候補者の本来の能力を見逃してしまうことがあります。
自分より思考力の高い人間を見極めることが難しい
面接官が自分よりも高い論理的思考力を持つ候補者を見極めるのは、さらに難しい課題です。
自分の思考力の限界が見極めに影響し、候補者の真のポテンシャルを正確に評価できない場合があります。
このため、面接官自身のスキル向上や客観的な評価ツールの活用が重要です。
能力の見極めが、候補者への詰問になってしまう
論理的思考力を見極めようとすると、面接が詰問のようになってしまうことがあります。
これにより、候補者の意向が下がり、本来の能力を発揮できないまま面接が終了してしまうこともあります。
詰問的な面接は、候補者にとってストレスとなり、本来のパフォーマンスを引き出すのが難しくなります。
これらの理由から、論理的思考力の見極めは非常に難しいと言えます。
次の章では、この難しさを克服するための具体的な方法について解説します。
【3】論理的思考力の見極めのポイント
論理的思考力を正確に見極めるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
部分的に面接を構造化する
論理的思考力を見極める際の質問は、聞き方によって候補者にストレスを与え、意向を下げる原因となります。
質問はあらかじめ準備し、具体的なシナリオや状況を設定しておくと良いでしょう。
例えば、「あなたが過去に直面した困難な問題を一つ挙げ、その解決策をどのように考えたか教えてください」
といった質問をすることで、候補者の論理的思考プロセスを自然に引き出すことができます。
また、質問の順序や内容を工夫し、候補者がリラックスして答えられるように配慮することも重要です。
ツールなどで見極めを補助する
面接だけで論理的思考力を見極めるのは難しいため、ツールの活用も検討しましょう。
例えば、思考力や論理性を測定するテストやAIを活用した分析ツールを導入することで、
客観的なデータに基づいた公平な評価が可能となります。
これらのツールを活用することで、面接官の負担を軽減し、より正確に候補者の論理的思考力を見極めることができます。
さらに、ツールの結果を面接の補完として活用することで、総合的な評価が可能となります。
【4】まとめ
いかがでしたでしょうか。論理的思考力は、現代のビジネス環境で活躍する人材にとって非常に重要なスキルです。
しかし、その見極めは面接の限られた時間や環境では難しいことが多いです。
本コラムで紹介したように、論理的思考力を見極めるためには、質問の準備やツールの活用が有効です。
採用において、論理的思考力を持つ人材を見極めるための参考にしていただければ幸いです。
なお、活躍人材の採用における採用マンパワーのシフト(ツールの効果的な活用)について
株式会社人材研究所の曽和様と弊社の風間が対談したインタビュー記事もございますので、
もしご興味がありましたらご一読ください。
■人材研究所 曽和氏が語る「活躍人材」の獲得につながる採用のマンパワーシフト
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