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アセスメントの実施形態をCBT形式へ移行し、職員の労力を大幅削減
本学では2018年度のGPS-Academic導入に先駆けて、同じベネッセ i-キャリアの「大学生基礎力レポートⅡ」を導入していました。2年間の実施により同アセスメントの学内認知が高まっていたため、「詳細なデータやアドバイスを記した帳票により、学生が自身の強み・弱みを振り返り、今後の学びやキャリアの指針にできる」「入試形態やGPA等、他のデータとの紐付けや、他大学の学生との比較により、教学IRに資するデータが得られる」といった同様の特徴を引き継ぐGPS-Academicの導入は、スムーズに進みました。GPS-Academicはアセスメントとしての性質がより強く、客観性の高い能力測定がなされるため、学生にとっても大学にとっても、俯瞰的に学生の位置を確かめられる点に期待が持てました。
一方、GPS-Academic導入を機に学内におけるアセスメントの実施形態をPBT形式からCBT形式へ変えることは悩んだ末の決断でした。ネットにつながったパソコンがあればいつでもどこでも受けられる利便性はメリットである反面、教室に学生を集めて受検させる方法に比べて受検率の低下が懸念されました。しかし、教務が導入しているWEB履修登録システムの9割以上が学外のパソコンからのアクセスであることをふまえ、導入を決断。結果、任意受検ながら76.4%と、これまでと同等の受検率を確保できたばかりか、運営担当者の負担も大幅に削減することができました。PBT形式では複数名が奔走していましたが、CBT形式では実質1人の担当者が大部分の業務をまかない、余剰分の労力を学生のフォローにあてることもできました。